さあ、22時に寝よう!
『昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です』井上皓史(小学館)
22時に寝れば、君はムテキになる!
なにか悩みがある人は、早起きをしてみよう!
本書では、朝5時に起きて7時に出社することを提言しています。
早起きをすることがいいことというイメージをすでにお持ちの方もいることと思います。
本書では、早起きおすることで人生はムテキになる!とまで、言い切っています。笑
ただ、いざ実践しようとするとなかなか難しいよとお感じの方も、少なくないはずです。
早起きがもたらすメリットがよりクリアにイメージできる内容とともに、
どのようにすれば早起きができるのかについてご紹介していきます。
早起きのメリット
早起きの一番のメリットは「時間が効率的に使えるようになること」にあります。
周りより2時間早く寝て、2時間早く起きることで、1日が「自分の時間軸」で回っていくのです。
また、「今日も早く起きれた!」とい成功体験から一日が始まることで、
前向きになり自己評価が高まっていきます。
早起きしてみようかなという思いが一瞬、頭のどこかに
生まれた人もいるのではないでしょうか。
まだ消えてしまうかもしれないその思いをたしかにするため、
早起きがもたらすメリットをより具体的にみていきましょう。
①仕事に集中できる時間の量が増える。
誰もいないオフィスで、誰にも話しかけられることなく、静かな職場で集中して仕事ができます。
朝は頭が冴えていますし、体も疲れていません。
筆者の実体験では、7時出勤で上司からの評価が上がったとのこと。
その後、周りがメリットを理解しはじめ、結果として周りの人がどんどん朝型になっていったそうです。
②平日の朝に、仕事以外のこと=自己投資に時間が使える。
早起きすれば、その分の時間が生まれます。仮に、家を8時に出発するとしても、準備の時間を考慮すれば、1.5時間を自由に使うことができます。この時間で、私たちは自分の将来をよくするための自己投資をすることができます。読書や資格ための勉強、英語学習、ランニング、起業の準備、副業などに時間を当てることができるのです。
③自分で自分の時間をコントロールでき、ポジティブになる。
著者の実体験や早起きを実践している周囲の人たちは、ポジティブな人が多いとのことです。
その理由は、早起きで時間的な余裕が生まれるからだと語られます。
人は時間的な余裕があると心理的な余裕も生まれるのです。
そのような状態で人は視野が広くなり、さまざまなことに関心が向くようになります。
その結果、行動範囲は広がり、なんでも前向きに取り組めるようになります。
また、自分で自分の時間を支配できるようになると、心理的な優越感をもつことができ、自信がつきます。
その結果として、前向きに・ポジティブに行動できるようになるのでしょう。
④夜の付き合いが減り、お金がたまる。
夜のお付き合いには、けっこうお金がかかるものです。
1回につき、最低3,000円はかかりますよね。
週に1回参加しただけでも、月4回で12,000円。
2次会に行ったり、後輩にごちそうしたり、少し高級なお店に行けば、30,000円以上もの出費です。
年に換算したら、なんと360,000円にもなります!笑
早い話、この出費がなくなればお金が貯まるという論理です。
朝を優先した行動軸にすれば、飲み会の出席は必然減ってきます。
よって、出費も減りお金が貯まるのです。
飲み会との付き合い方は、後述しますのでご確認くだい!
(今の世の中、飲み会はめっきり減ってるので大丈夫とは思いますが!)
⑤心身が健康になる。
脳が作り出す物質にセロトニンというものがあります。
セロトニンが作り出されることで、脳はリラックスし、私たちに安心感をもたらします。
セロトニンは、午前中に陽の光を浴びることで多く分泌されるということがわかっています。
朝の光を浴びて脳のセロトニンが生み出されることで、
心の安定をもたらし、やる気が出るのです。
その結果、私たちは心身ともに健康的に一日を送ることができるのです。
⑥第3の場所が見つかる。
第3の場所とは、家庭でも職場でもない居場所のことを指します。
本書ではそのような機会は、朝活コミュニティに出席することで創出しようと書かれています。
モーニングやランニング、ヨガ、読書会など探すといろいろ見つかるはずです。
ほかには、例えば朝に定期的にカフェで作業するなどもよいかもしれません。
週に2,3回同じ時間に同じカフェで作業する「個人の朝活」ですね!
すると、同じく個人で朝活している(と思われる)人がいれば、自然に気づくはずです。
そんな人に、機会を見計らって話しかけてみてはいかがでしょうか。
第3の場所を確保すると、いろいろな情報が仕入れられたり、新たな趣味に出会うことができ、それだけでいろいろな機会が広がっていきます。
どうすれば早起きできるのか
その秘訣は単純です。
とにかく早く寝ること!
まずは何も考えず、22時に寝て5時に起きるのです(笑)。
朝と夜の時間割をつくる
朝と夜の時間割をつくることも効果的です。次のステップを押さえて、時間割の作って見ましょう!
ステップ①
今やっていることをすべて書き出す。
ステップ②
夜やっていたことは朝に回す。
ステップ③
入浴は21時までに済ませる。
ステップ④
21時以降はテレビ・スマホ・PCは触らない。
この4つの手順で自分なりの時間割を作ってみてください。
とても重要なことは、22時に寝て朝は5時に起きることです。
そこだけは外さず、どうすればそれが実現できるのかを考え、時間割を作っていきましょう!
SNSを活用する
また、SNSで早起きを宣言することも有効です。
だれかに、宣言することで早起きを怠けにくくできます。
人はひとりでいると、どうしても怠けてしまう生き物です。
さぼろうと誰になにを言われるわけもなく、お咎めもないからです。
ですので、周りの目を活用しようというわけです。
同じように、SNSでグループを作って共有する方法もあります。
これはプラスαで、同じ志をもった人同士が集まっていることで得られるメリットがあります。
同じ志をもっているということで、支え合いが生まれます。
そのため、宣言するよりも高い継続効果が得られるはずです。
やってくる壁
朝早起きできるようになると、やってくる壁があります。
それは、「朝することがない現象」です。
朝5時に起きたはいいものの、することがないという状態がやってきます。
すると、朝起きなくてもいいやという方向に思考が巡ってしまいます。
このことで、早起きをやめてしまうという結果に陥ってしまいます。
そんなときは、早起きの目的を明確化をしてみます。
自分はなんのために、早起きしたかったのか。
ダイエットのために運動したかったのか。
ダイエットは、〇〇さんの目を引くためにしたいんだ。
〇〇さんと結ばれて、幸せな家庭を築けたらななんて思ってたんだ。
というように、目的を具体的に明確に浮き彫りにすることで、行動しやすくなります。
早起きで生まれた時間で、人生を変えるというのが本著の提言です。
ですので、どう人生を変えたいのかという視点で目的を深ぼっていくことを大事にしましょう。
どうしても生まれる夜の付き合いについて
飲み会は極力減らすことが理想的です。しかし、どうしても夜のお付き合いはこの世の中には発生します。コロナにより昨年からの状況は変わっていますが、今後のために飲み会との付き合い方のコツを紹介します。
金曜はNGです。
なぜならば、休日のはじまり、平日のはじまりの日だからです。
休日のはじまりに、寝坊してコケてしまうと、休日が満喫できなくなります。
そうすると、平日がはじまっても休日にやりのこした感が残り、仕事のスタートダッシュが切れません。
続く5日間によくない影響をもたらします。
日曜もNGです。
先も述べましたが、日曜に夜ふかししてしまうと平日のはじまりである月曜日に、早起きができなくなります。
そうすると、同様に仕事のスタートダッシュが切れなくなり、続く5日間によくない影響をもたらします。
飲み会は2日つづけない。
飲み会が2日連続すると、どうしても体が疲弊してしまいます。
また、せっかくできた早起きの習慣が崩れはじめるきっかけになってしまいます。
ですので、飲み会は2日以上はつづけないことです。
こうして「飲み会ブロック」が生まれた
ここまでくると、消去法で火曜、木曜、土曜のどれか1日を選ばざるを得ません。これが「飲み会ブロック」です。
おわりに
早起きすると周りからの見られ方も変化するものです。
早く起きて時間に余裕があるので、焦ることがない。
振る舞いに余裕が感じられる。
というように、目に見えるところに変化が生まれるそうです。
私自身、5時に起きて散歩し、読書やアウトプットをしてから7時に出社という時間割で行動しています。始めて2週間です。
もともと8時前には出社していたので、まだ特に先にあげたような言葉をもらってはいません(笑)。
しかし、そんなことは関係ないのです!(笑)
スターバックスのCEOは毎朝、4時半に起きる。
一流企業の社長クラスは、みな早起きしている。
それだけ、彼らは早起きのメリットを理解しているのです。
結果を出すためには、早起きは有効です!
自分の将来の目的を達成するためにも、早起きして活動しましょう!
そのために、22時に寝ましょう!
著者
井上皓史
1992年、東京生まれ。
朝活コミュニティ「朝渋」代表
株式会社Morning Labo取締役
幼少期より22時に寝て朝5時に起きる生活を続けていたが、社会人となって夜型の生活を送るビジネスパーソンの多さに驚愕。
朝活コミュニティ「朝渋」を立ち上げ、会員とともに、読書や英会話などさまざまな活動を行う。